Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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「昭和の日」は制作三昧
ゴールデンウィークに入り、東北新幹線が一時運転見合わせのニュースが入ってきました。新緑の美しい季節になって、各地に出かける人も多いだろうにとFMラジオのニュースを聴いていましたが、私は相変わらず工房に篭って一日中制作三昧でした。明日と明後日は暦通りの勤務日なので、今日からゴールデンウィークと言われてもピンとこないのです。ともかく今日は5月6日にある新作の撮影のために制作工程を少し変えて、「発掘~丘陵~」の陶彫仕上げと化粧掛けを先に進めていました。明日私は勤務ですが、家内が陶彫の仕上げをやりに工房に来てくれます。これで「発掘~丘陵~」の陶彫部品は全て焼成可能な状態になり、明日の晩に窯入れをしようと考えています。「陶紋」の制作は、今日の段階で成形と彫り込み加飾が終わり、乾燥をさせることになりました。ひょっとして「陶紋」は5月6日に間に合わないかなぁと思っています。焦って窯に入れてしまうと失敗するので、ここは慎重に扱いたいと思っています。すぐ前に迫った完成を見定めながら制作を進めていると、一日があっという間に過ぎていきます。結局、5月6日に「発掘~丘陵~」と「陶紋」の撮影を決めてから、まったく木彫はやっていません。まず撮影する作品が優先です。焼成で失敗すると、せっかく立てた予定が崩れてしまうので、窯入れで緊張が走ります。毎年のことですが、綱渡りのような制作工程にピリピリしながら、今までそれを何とかクリアしてやってきた自負はあります。言い方を変えれば根拠のない自信ですが、今回も大丈夫と自分に言い聞かせて窯入れに臨みます。自分はこうした張り詰めた状態が大好きなのです。社会的にニーズのない芸術作品に対して、ピリピリしながらワクワクしているのは命がけで遊んでいるように思えて、不思議な生きがいを感じてしまうのです。これはもう自分の命を活性化させるための爆弾刺激剤と言っても差し支えないと思います。