Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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図録の色校正打ち合わせ
今年の個展の図録は作品完成の遅れにより、大幅に例年の予定より遅くなり、今晩やっと色校正が出来上がってきました。これで10冊目の図録になります。自然光で撮影された画像の陰影が美しいと感じました。今年の作品は奥行きがあって、工房で撮影された作品の空間に厚みが出ています。自分の作品は都市をテーマにしたパノラマのような世界観があるので、撮影によっては大変面白いものが出来上がってきます。部分を撮影した画像は、作品の表面を舐めるような視点に風景を感じ取って、それが永遠に広がる錯覚を起こさせます。動きのあるカメラワークならではの効果ではないかと思っています。ユニークな視点はデジタルの強みです。アナログは全体を見てしまうので、構成要素に囚われてしまう嫌いがあります。色校正としてカメラマンに示された画像には、今回は自然光と、画像に多少なり加工を加えたものがあって、その差異が楽しいと感じました。紙にプリントアウトされたものでは、ややシャープさが失われてしまうので、実際の図録がどのくらいの程度で完成してくるのか、推し測りながら待っていようと思います。