Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 土錬機の解体掃除
久しぶりに工房に朝から行きました。タイのバンコクも暑かったけれど、工房の室内温度もなかなかで、作業をすると全身から汗が噴出してきました。今日は若いスタッフが2人来ていて、それぞれの課題に挑んでいましたが、昼に近隣のファミリーレストランに涼みに行きました。私も含めて3人とも熱中症と隣り合わせの状態で、気温の上昇で頭がボーとすることもありました。私の今日の作業は土錬機の解体掃除でした。前作に使った陶土がやや固まって土錬機に詰まっていたので、このまま動かすと機械そのものが壊れることもあると判断しました。解体する際にネジが錆付いていて回すのに手間がかかりましたが、鉄製の外殻をはずし、内蔵しているプロペラにこびりついた陶土を除去しました。土錬機に汗が滴り落ちて、作業中に時折息苦しくなり、そのつど水分を補給し、何とか解体掃除を完了させました。土錬機の外殻を元に戻し、試運転を行いました。明日は土練りを開始します。夕方、スタッフを送りながら、新作の構造体になる板材を仕入れてきました。いよいよ新作に取り掛かります。構造体になる木材はまだ不充分ですが、それは追々揃えていきます。今日久しぶりに工房に行って、多少なり作業が出来たことで、心に平穏が戻りました。作業がどんなに厳しくても、新作が始まると思うと不思議な安心感が生まれます。作品を制作しているという安心感、制作工程に縛られ、時に焦りがあっても、自分の情緒は常に安定しているのです。何故、自分を追い詰めながら辛い制作を続けるのか、何故、そうまでして創作意欲を保てるのか、これは自分の精神状態に関係していると言い切れます。明日から新作へ一歩踏み出します。長い長い工程が待っています。