Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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DM持参でギャラリーへ
個展のダイレクトメール(案内状)が先週金曜日に出来上がってきました。それを1000枚持参して東京銀座のギャラリーせいほうへ行ってきました。職場で半日年休をいただいて、久しぶりに銀座に出かけ、ギャラリーせいほうの田中さんに会ってきました。私は個展を毎年開催していて、今回で12回目の個展になります。田中さんとの付き合いも12年になりました。初めの頃は作品のストックもかなりあって、余裕のある中で個展を開催していましたが、毎年発表しているためストックがなくなり、今では自転車操業になって完成まで危ない綱渡りをしながら、何とか個展に間に合わせています。週末になると制作に鬼気迫るものがあり、精神的に自分を追い詰めていくのが当たり前になっています。「1年間かけて制作してきて、これが限界だ。」と個展中自分がつい言葉にしてしまう台詞ですが、これが本音であり、また雑念を取り除いてフロー状態に自分をもっていく快感でもあるのです。集中力にも緩急があることが12年もの長い間に極意がわかってきました。さほど緊張を伴わない労働の蓄積が暫く続いて、そこを生かすために最終的に緊迫した制作になっていくのです。図録撮影日の2ヶ月くらい前が緊張のピークです。実はその時は職場も年度末と年度当初の過渡期になって多忙を極めているのです。公務員と彫刻家の二束の草鞋生活が上手くいかないと感じるのは、この時だけです。それでも何とか乗り切れば、人間らしい生活を取り戻してきて、美術館や映画鑑賞を楽しむことができるのです。今日は搬入の打ち合わせもしてきました。今回が12回目となると搬入や搬出も慣れたもので、自分の作品のことをよく知ったスタッフたちが手伝ってくれるのが有り難いと感じます。いよいよ7月個展に向けて自覚が芽生えてきました。