Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 陶彫制作続行
週末になりました。来年の5月に完成を目指している新作は、のんびり休日を楽しむ余裕を与えてくれず、休まず、焦らず、制作工程に則って作業を進めていくしか方法はありません。手間がかかることは承知で、陶彫部品による集合彫刻をやっているのです。毎週末に一所懸命取り組んでいるモノは、彫刻全体から見ればほんの一部に過ぎませんが、手を抜くことはできません。全体に緊張を漲らせるのは丹念に作り込んだ部分の集積なのです。ウィークディの勤務時間のように週末も時間を決めて制作をしています。気分に左右されることはありません。芸術家は気分次第という定説がありますが、一年を通して勤勉を貫く芸術家もいます。今日は工房に懐かしいスタッフがやってきました。数年前にここで油絵を描いていた人で、現在は結婚をして川崎市に住んでいます。結婚前はよく工房に通っていて、私の個展の搬入搬出を手伝ってくれていました。生活が落ち着いたので、また工房に絵を描きにくるようです。現在は旦那さんの会社の社宅にいるそうで、そこではなかなか絵は描けないのかもしれません。私は成形の終わった陶彫部品2体に彫り込み加飾を施していました。その後、先日練っておいた陶土をタタラにしました。明日はタタラを使って成形をやります。不具合のある土錬機を交換することに決め、新しい土錬機を滋賀県甲賀市信楽の会社に注文しました。土錬機は注文を受けてから製造するため、出来上がるまでに1ヶ月くらいかかると言われました。先日練った陶土を使い切ったら、制作目標である成形の個数を変えなければなりません。幸い乾燥の進んだ陶彫部品があるので、今年は先に窯入れをしていこうかと思っています。例年なら12月前後に窯入れをしていくのですが、こればかりは仕方ありません。夕方まで作業をして自宅に戻ってきました。ソファに横になったら起き上がれなくなりました。これも習慣ですが、身体の衰えを感じるようになったら嫌だなぁと思っているところです。