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週末 若いスタッフの結婚式
相原工房に出入りしている若いアーティストを、私はスタッフと称しています。折に触れ、私の作品の手伝いをしてくれますが、助手ではないのでアシスタントとは呼べません。彼らは通常、相原工房で自らの作品を制作しているのです。美術系の学校を出ても制作場所が確保されず、創作活動を諦めてしまう人が多い現状があります。私も若い頃これに悩んだ一人でした。相原工房は貸し工房ではありません。私と関わりがある若いアーティストに無償で提供しているのです。彼らはまだ20代で、アートの世界のスタートラインに立ったばかりです。週末になると、溌溂として表現活動をやっていますが、プライベートではさまざまなことがあるようで、今回の結婚式もそのひとつです。創作活動を継続していく難しさはいろいろなところに潜んでいて、制作場所だけではなく、生活環境が変わることで、創作活動以外の人生の価値観を見出す人も少なくありません。創作活動には社会的なニーズがないので、来る者拒まず去る者追わず、というところでしょうか。私が参加する披露宴は午後1時からだったので、午前中は工房に行きました。梱包に必要な材料がかなり不足していて、まずはガムテープやエアキャップ等を大量に購入してこなければ、梱包を始められないことが判明しました。昼前に新横浜駅に隣接するホテルに出かけ、若いスタッフの結婚披露宴に出て来ました。彼女は終始微笑んでいて幸せそうでした。私は乾杯の発声で簡単な挨拶をしましたが、若いスタッフに心より祝福を申し上げたいと思います。私は結婚式を行うのに賛成派で、式は本人たちのためだけではなく、周囲に認めてもらうものと考えているからです。今日の式はなかなか立派なものでしたが、私は豪華さを求める必要を感じません。身の丈にあった心の篭った挙式であれば、自ずと祝福したい気持ちが湧いてくるものです。これからの二人の末永い幸せを祈っております。夕方、自宅に帰ってから梱包材を購入しに雑貨店に出かけました。披露宴の後は、何かをする気分になれないだろうと思っていましたが、まさにその通りで、買い物くらいがちょうどよいと感じました。