Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 4つ目の陶彫成形
昨日は岩波ホールで一日を過ごしてしまったので、今日は朝から工房に篭りました。気温は高くても、このところ空気が乾燥してきたのか、肌に触れる暑さが変わりました。相変わらず作業で汗は流れますが、シャツを替えるほどではなくなりました。今日は新作の陶彫部品4つ目の成形に挑みました。集合彫刻は地味な作業が続きます。コツコツ作っていかなければならない制作工程があるのです。成形の次は彫り込み加飾になりますが、数日置いた方が、陶土が若干固くなって彫り込みが容易になります。土練り、タタラ、成形、彫り込み加飾と制作時間をずらしていくのが理想です。そのために制作サイクルを設定して、次から次へ際限なく制作をしていくのです。陶彫の作業は自分の都合ではなく、陶土の乾燥具合に合わせてやっていきます。それだからこそ我を忘れるほど作業に没頭することがあるのです。素材をいつまでも放っておけるなら、その時の気分次第で作業を止めることができますが、陶土はそれを許してくれません。自分を律するために、怠け者にはちょうどいい素材だろうと思っています。新作は陶彫の山を2つ作る予定です。ほぼ同じ大きさの麓に、高さが異なる山2つ。全部で40個程度の陶彫部品が必要です。今日作ったのが4つ目なので全体の10分の1に当たります。今月はもう一回週末がやってくるので、さらにもうひとつ陶彫部品を加えられます。全部で5個が7月から始まった新作の成果になります。もちろんこんなペースでは間に合いません。制作サイクルのペースアップをしていかなければならず、来月あたりから例年通りの厳しい週末を迎えることになるのです。頑張らなければ、と思いつつまだまだ衰えない意欲にホッとしている自分がいます。