Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

三連休 新作の焼成準備
今日は三連休の中日です。昨日は美術館や映画館に鑑賞に出かけたので、今日は朝から制作三昧でした。40キロの陶土を土錬機に入れて、最後は手で菊練りをしました。その混合した陶土を掌で叩いて、座布団大のタタラを6枚作りました。タタラは全てビニールをかけて明日まで待つのです。やや硬くなったタタラは成形し易くなります。このところ週末の2日間は、初日は土練りとタタラ、2日目は成形と彫り込み加飾というサイクルで制作を進めていくことにしています。今日は曇り空で、陽気も涼しくなって凌ぎ易い一日でした。今までに成形や彫り込み加飾が終わっている陶彫部品が7個あります。最初に作った陶彫部品は完全に乾燥しているので、そろそろ焼成をしていこうかと考えました。陶彫部品は全て土台を形成するものばかりで、どれも大きいため窯にはひとつずつしか入りません。私は窯入れをするため、まず乾燥した土肌にヤスリをかけて指跡を消すことから始めます。その後に化粧掛けを施します。この手間が私の作品の特徴になり、混合した陶土の焼き締めと相俟って、金属の鋳物で作ったような雰囲気を纏うのです。もう20年以上も同じ陶土を使い、同じ技法で制作してきた私は、さまざまな産地の土を使うことや釉薬などに興味がないのです。このシリーズの展開はいつまで続くのか、自分でも見当がつきません。現状のイメージが涸れるまでやっていこうと思っています。制作サイクルの中に焼成が入ってくるとなれば、その時間を確保しなければならず、また工房の電気事情で窯にスイッチを入れると照明等が使えなくなることも考慮しなければなりません。幸い二足の草鞋生活の私はウィークディに工房に来ることはなく、週末の最後に窯のスイッチを入れて工房を出ることになります。また窯入れの生活が始まります。焼成は3日間かかります。1週間で2回の窯入れが可能ですが、今週と来週は三連休が続くため、時間的に見て1週間に1回の窯入れが無難でしょう。明日、成形と彫り込み加飾の後、窯のスイッチを入れます。