Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 制作&映画鑑賞
今月は美術館や博物館での展覧会が充実していて、鑑賞の機会を多くしたいと考えています。映画も観たい作品が幾つかあります。明日、東京の美術館や博物館へ行く予定にしていて、その分今日は陶彫制作を頑張らなければなりませんでした。土曜日はウィークディの疲れが取れず、身体が思うように動かないのですが、今週末のノルマを今日一日で果たそうと朝から奮闘していました。陶彫成形と彫り込み加飾1点と40キロの土練り、それが今週末でやらなければならない仕事です。しかも夕方は家内と映画を観に行く約束があったため身体を酷使していました。慣れた作業とは言え、次から次へと制作工程を進めていくのは骨が折れます。やっと4時近くになって陶彫成形と彫り込み加飾1点、土練りが出来上がりました。5時まで演奏活動をしていた家内を駅まで迎えに行って、6時半から始まる映画に間に合わせました。常連になっている横浜のミニシアターで上映していたのは中国・オランダ共同制作による「世界で一番ゴッホを描いた男」。驚くべきメイド・イン・チャイナのドキュメンタリーで、オランダの巨匠ゴッホの複製画を大量に複製している「油画村」の実態を映し出していました。ここでは1点1点を手描きで仕上げていて、贋作を機械的に複製にしているのとは異なり、違法ではないことが分かりました。芸術家草間弥生氏の贋作展をやって問題になった中国。徹底した模倣文化に気後れしてしまうのは私だけなのでしょうか。あらゆるゴッホの絵画をタッチまで真似る職人の中のベテランの一人が、オランダのアムステルダムにあるゴッホ美術館を訪れ、そこで見たオリジナルに感銘を受けて、真の創造とは何かを自問自答する場面がありました。この映画の救いはそこにあったと私は感じました。彼は帰国後に故郷に住む母親の肖像画を描き始めました。複製画ではなく自分の制作をするべきだという思いが頭を過ぎったのでした。この映画の詳しい感想は後日改めます。今日は充実した一日を過ごしました。明日は鑑賞だけの一日にする予定です。