Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 図録撮影日前の週末
来週末の6月2日(日)が図録撮影日です。その日に工房スタッフを集めているので、何とか6月2日を新作完成のゴールにしたいところです。もちろん完成するはずと踏んでいますが、心配なことは焼成です。とくに追加して制作した2個の陶彫部品がしっかり乾燥しているのかどうか、そこだけが気がかりなのです。5月にしては30度超えの猛暑日が続いていますが、陶彫部品の乾燥には効果的です。熱中症など身体に悪影響を及ぼす猛暑ですが、私の新作には恵みの高温です。今日はその新たに作った2個の仕上げと化粧掛けを施しました。今日の窯入れは「陶紋」5点と「発掘~曲景~」の2点の合計7点でした。これは大分前に乾燥していたので、まず大丈夫だろうと思っています。水曜日に最後の2点の窯入れをしますが、これが上手くいけば新作の陶彫部品は全て揃います。これは天に祈るばかりですが、焼成の合間を縫って、夜の工房に出かけ、陶彫部品の組立てに必要な細かな仕事が残っているので、それもやらなければなりません。ひとつは陶彫部品ひとつひとつに番号を貼ることです。これは新しく印を彫り、和紙に押して番号を振り、それを陶彫部品の見えない箇所に貼り付けていくのです。罅割れがあるかどうかの確認も必要です。修整剤をつかって皹は埋めていきます。ウィークディの夜は撮影日まで休めないだろうと覚悟を決めています。月曜日と水曜日は焼成が始まるため工房は使えず、その他の日は全て夜の工房に通います。6月1日(土)は職場の地域行事があって出勤する予定なのです。そこが二足の草鞋生活の厳しいところですが、撮影日の前日にやろうとしていた仕事を今週のウィークディの夜に振り替えているのです。何故か辛さは感じません。完成に向かう意志が克っているのかなぁと思っています。こんな時に次作のイメージが降って湧いてくるのが不思議です。私の場合は感極まると新しいイメージが朧気に見えてきます。真夏のような蒸し暑い工房内で頭が朦朧としていて、それでも慎重に窯入れをしてる最中に新作イメージがやってきました。これはある意味では現実逃避なのかなぁと疑いつつ、いつもそうしてやってくるイメージを毎年具現化してきました。まだ創作活動を続けていろと芸術の神々に言われているような気になって嬉しさも込み上げてきます。次作に繋げられるように今週は頑張ろうと思っています。