Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

気分が高揚するとき
自分にとって気分が高揚するときはどんな場面だろう。そんな思いを綴ってみたくなりました。現在は東京銀座のギャラリーせいほうで私の個展が開催されていますが、14年前は初めて個展が出来る喜びに包まれて、気分が高揚したことを思い出しました。ギャラリーせいほうは、学生時代から憧れていた画廊だったので誇らしくもありました。2回目の個展から高揚はなくなりました。寧ろ厳しい自分の状況に恥かしい思いをしながら年月が過ぎ、今日を迎えております。不満があるから来年こそ頑張ろうと持ち越すうちに14回目を数えてしまったのが実感です。創作活動で気分が高揚する瞬間は、作品がイメージ通りのカタチになってきた時です。もう少しで完成すると感じた時に気分は上がります。陶彫部品がきちんと焼成できた時も気分は上々です。陶彫作品は図録用撮影日を迎えて、そこで一度組み立てます。そこから心情的には現行作品が自分の中で終わってしまい、個展会場では欠点ばかりに目がいくのが辛いところでもあります。RECORDも色彩とカタチが巧く組み合わされて納得できた時に、ちょっぴりいい気分になります。RECORDは日々新しい作品を作っているので、じっくり鑑賞することもなくケースに仕舞ってしまい、振り返る余裕がありません。RECORDはホームページにアップされた時に複雑な心境になります。気分が高揚する一番の時は鑑賞です。自宅から美術館や映画館に出かける時は、足取りも軽く気持ちは浮かれています。他人の作った作品は心底楽しむことができるし、学びと同時に格好の気分転換でもあるのです。