Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

与えられた時間という考え方
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために緊急事態宣言が出され、横浜でも漸く解除に漕ぎつけたところです。職場も来週からほぼ通常通りになりますが、新たなクラスターが発生しないように万全な構えでいきたいと思っています。仕事が縮小され、在宅勤務が始まったところで、仕事に全てを費やしてきた人たちは、どうしていいのか分からない事態になったようです。私の職場でもそういう人はいるのではないかと思っています。私たちの職種は、家庭を顧みず仕事に打ち込む人が顕著に目立っているため、超過勤務時間がマスコミで話題になって、働き方改革を進めるように本部から通達があったのでした。そこで考えたことですが、果たしてこの外出自粛の期間は失われた時間なのでしょうか。家族との会話を取り戻し、自分にとって何が本当に必要なのか、自分が満足し、幸福を感じられるものは何なのか、改めて考えてみる時間が与えられたとすれば、緊急事態宣言の出された期間も不幸中の幸いと言っても差し支えないのではないでしょうか。私は社会人になった時から仕事一途な人間ではありませんでした。この職種にいると私みたいな人間は少ない方で、確かに仕事は面白いし、自分の頑張りが結果に繋がる職種であるため、仕事に埋没してしまう傾向があります。これは他の職種よりも幸せなことで、仕事のために全てを犠牲にした生活になってもおかしなことではありません。私は自己表現を自分の礎にして生きてきたので、仕事の組織とは別に自分の世界を持っていて、それが仕事一途な人間とは別の生き方を私に提供してくれていたのです。私にとって緊急事態宣言の出された期間は、天から与えられた時間と感じ、決して暇ではなく充実したものでした。私の生き方は間違ってはいないと今更になって再確認させてくれた自粛期間でした。