Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 墓参り&陶彫制作
週末になりました。土曜日は1週間の振り返りをしていますが、今日は春彼岸明けになってしまう日なので、朝のうちに家内の両親が眠る久保山墓地と、私の両親が眠る自宅近隣にある菩提寺に墓参りに行ってきました。1週間の振り返りは明日書くつもりです。墓参りは春と秋のお彼岸の時にしか出かけない私は、先祖には申し訳ないと思いつつ、今を生きている自分たちの方が大事なのだという考えもあり、今日は墓参りだけでは終わらない一日にしました。つまり自分が生きている証には創作活動が欠かせないため、墓参りから帰った後で、夕方まで工房に籠ることで生きる実感を味わいました。今日の制作内容としては、新たな成形を行うために座布団大のタタラを複数点用意しました。これはよく練った陶土の塊を掌で叩いて薄くのばしていくのです。タタラと紐作りの併用で立ち上げていく成形は、制作工程の中では面白い作業のひとつですが、陶土の均一な厚さを考えながら丁寧にやっていくのが留意点です。タタラにした陶土はある程度硬くなっていないと、立ち上げられないので、成形は一日おいて明日以降になります。今日はタタラを用意した後で、既に成形が終わっている陶彫作品に彫り込み加飾を施す作業に移りました。これは作品に浮彫を行うために、成形とともに面白い制作工程でもあります。陶彫制作には制作段階でいくつもの作業が中途で放置してあります。今日はこれとこれの作業を組み合わせようと考えながら進めていくのです。私が言う「制作サイクル」というもので、陶土の乾燥具合や状況によって複数の工程を同時に見極めていくのです。陶彫制作は自分の都合でななく、陶土の都合でやっていきます。当然中途作業の陶土にはビニールをかけて乾燥を防いでいますが、それでも俄かに乾燥が進みます。陶彫制作を休めない理由がここにあります。