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コロナ禍の関西出張
私の職場では1年間に一度関西方面に泊を伴った出張があります。同じ職種の方がこれを読んでいることもあり、関西方面の出張が何を意味しているのか見当がついていると思います。例年、夏季休暇前に実施していて、しかも2泊3日の出張のところを、今年度に限って1泊2日でこの時期に実施することになりました。行く先は京都府と奈良県です。心配なのは新型コロナウイルス感染症が拡大していて、横浜から出かけていくことに躊躇していたのですが、マスクや消毒液持参で防備を万全にして行くことにしました。昨日までの三連休は個人として、私は他の都道府県に出かけることはありませんでしたが、今日は仕事で京都泊になり、感染症の心配をよそに京都の紅葉を満喫できることになりました。この時期の京都は年間を通したトップシーズンにあたります。嵐山にある天龍寺塔頭の宝厳院は、特筆できるほど紅葉が素晴らしく、一時仕事を忘れました。さらに夜になって出かけた東寺のライトアップも幻想的でした。私は個人的に講堂にある立体曼荼羅が大好きで、東寺を訪れた際は必ず立ち寄っていますが、照明に照らされた仏像の数々は密厳浄土の世界を十分堪能させてくれました。東寺境内にあった大木も全て紅葉していて、照明を受けて浮かび上がる風景は、まさに極楽浄土とはこんな場所なのかと思わせるほど素晴らしいものでした。私たちの出張で秋のシーズンが使われることはまずないと思っています。コロナ渦の中の不幸中の幸いと思える幸運にちょっと高揚した気分になりました。