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24’卒業制作展に行く
工房に出入りしている美大生で、女子美術大学で染織を専攻している学生がいます。彼女はまだ2年生ですが、先輩が卒業制作をしている姿を見ていて、その完成作品を見たいと言っていました。今日は工房に出入りしている学生を、その子も含めて3人誘って女子美術大学の卒業制作展に行ってきました。女子美術大学は相模原の緑地の中にあって、施設周辺の環境は抜群です。おまけに今日は晴天に恵まれ、絶好の展覧会散策日和になりました。同大の工芸学科染織専攻と美術学科日本画専攻には密度の高い作品が多く、私はじっくり見せてもらいました。工房に出入りしている染織専攻の子は、日頃から課題が多く出され、春季休業の現在も課題が出されていると悩んでいましたが、それには確かに理由があるなぁと、私は卒業制作展を見て納得してしまいました。彼女は素晴らしい環境で染織の勉強をしていると思っています。染めの工房も垣間見させていただきましたが、数人の学生が来て作業をしていました。大学は入試も終わり、あとは卒業式を待つばかりで、何人かの学生が往来していました。私は卒業制作展を見て来ると、いつも考えることがあります。卒業した後、多くの学生は就職していきます。素晴らしい環境で学んだ創作活動は、そこで終わってしまう学生も少なからずいると思っています。とりわけ絵画や彫刻を学んだ子は、自分のやりたいことが将来もできる保証はどこにもありません。私自身が経験した辛さが、多くの学生の身に起こるのです。創作意欲が高く、メンタルが強い子はそれでも創作活動をやっていくでしょう。そうした卒業生が何人いるのか、私には卒業した後の末路を知りたいと思う時があります。工房に出入りしている学生たちはどうでしょうか。そんな複雑な気持ちを抱えたまま、夕方になって卒業制作展を後にしました。