Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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三連休最終日は手が悴む寒さ
三連休の最終日になりました。昨日も工房の温度は0度を指していましたが、今日も寒さとの闘いになるほど制作は厳しいものになりました。作業の内容としては厚板による土台作り、彫り込み加飾に加えて乾燥した陶彫部品をヤスリで仕上げ、化粧掛けを施して、窯に入れる工程を今日のノルマにしていました。窯入れは久しぶりでした。今日は朝から夕方まで作業を行っていましたが、少し作業をするとストーブで手を温めて、また作業に戻る繰り返しでした。夏の暑さも辛いものがありますが、冬の寒さもなかなか大変です。手が悴んで思うように動かなくなり、おまけに集中してやろうにも寒さに耐えられなくなり、作業を中断せざるを得なくなります。日本各地から見れば横浜はまだ暖かいとは思いますが、これは工房の防備のなさが原因で、室温がほとんど外と変わらないのです。今日は曇ったような空でしたが、私が思い出すのは2013年の成人の日のことです。その日、私は木彫に取り掛かり、朝から粗彫りをしていました。雪が降り始め、忽ち周囲に積もって交通が遮断されました。家内は神奈川区にある公会堂に邦楽器の演奏に出かけ、私は長靴を履き、山坂を歩いて駅まで家内を迎えにいったのでした。成人を迎えた晴れ着姿の人たちがタクシーを待っていましたが、待てど暮らせどタクシーは来ない状況でした。新成人だけではなく、私にとっても忘れられない成人の日になりました。そんなことが現在は日本海側の積雪でニュースになっていて、異常気象の恐ろしさを痛感いたします。また、新型コロナウイルス感染症が広がる中、横浜では対面の成人式が行なわれました。コロナ渦や異常気象がこんなにも私たちを苦しめたことが今まであったでしょうか。いろいろな場面で無事を祈りたい気分ですが、手が悴むのは工房の寒さだけではなく、世相的な寒さも相俟って心身ともに冷え込んでいるのではないかと思っています。どこかに楽しいことはないかなぁと思っているうちに三連休が過ぎようとしています。