Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 疲労回復を試みる
今週は職場で儀礼的なイベントがあり、また来年度人事が始まったこともあり、その他諸々のことで心身共に疲労してしまいました。帰宅した時の私の顔に疲労が滲み出ているせいか、家内にも心配される状況でした。管理職としては今が大変な時で、これを乗り切らないと先へは進めません。歯の奥にある神経がぼんやりと痛んでいて、私の疲れのバロメーターになっています。この役職を何年やってきても、人を動かす仕事は慣れるものではありません。今日、やっと週末を迎えました。まだ職場には用事があって、午前中ちょっと顔を出しましたが、一日のほとんどを工房で過ごせる幸せが私にはあります。創作活動は職場とは違う意志が働きますが、それでも創作という別の世界を持っていられる私は幸運な人と言えます。今日は創作活動を利用して疲労回復を試みました。作りかけの陶彫部品に彫り込み加飾を施すため、陶土に触れていると私は非日常という別世界が広がってきて、素材との対話を始めていきます。自宅でゆっくり休んでいても職場の人事が頭から離れないので、どんなに疲労していても工房にやってきて、別世界の扉を開けることが私にとって癒しにもなります。私は何十年も彫刻のための素材と向き合ってきました。公務員管理職との二足の草鞋生活も残り僅かとなりましたが、これからはずっと彫刻のことを考えていられるわけで、私にとっては20代からの夢の実現になるのです。陶土を触りだすと周囲が気にならなくなり、時間や空間の概念がどこかへ飛んでいってしまうのです。ふと気がつくと雨風が激しく工房の外壁を叩いていました。ラジオから大雨警報が出ているというニュースが流れていました。駅前ビルに演奏に出かけた家内を迎えにいく時間が迫っていました。今日は疲労のため身体が今ひとつ動かずにいましたが、制作に集中した時間もあり、少しでも疲労が回復したように思えました。明日はどっぷり創作活動に浸って、陶彫制作を頑張りたいと思います。