Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 創作へのモチベーション
昨日までは梱包用木箱作りと陶彫部品の梱包に励んでいましたが、今日は来年に向けた新作の陶彫制作を行うことにしました。今月の個展が迫っているので、その準備として梱包をやっていたのですが、そればかりやっていると創作へのモチベーションが下がってしまうので、時折新作へのアプローチを入れているのです。加えていつものように美大受験生が工房に顔を出したので、作業台を一つ彼女に与える必要があり、梱包作業は一時停止しなければならない状況もありました。私は7点目になる新作の陶彫成形に彫り込み加飾を施していました。新作を作っていると自分の気持ちが高揚します。単純作業である梱包は気楽な作業ですが、やはり精神的に困難さを抱えていたとしても、創作的な仕事は楽しいと感じています。陶土の乾燥具合を確かめて、鉄ベラで丹念に彫り込んでいく作業は、極めて工芸的な制作ですが、それによって立体に個性と方向性が生まれるのです。作品が古代出土品のようだと批評家に評される所以がここにあります。新作も架空都市を想起させる要素はあって、そこを造形している自分は時間を忘れるほど大いに楽しんでいるのです。今日は夕方になって雷が鳴り、雨が降ってきましたが、都心のようなゲリラ豪雨とはならず、あっという間に雨雲は過ぎていきました。雨が降るまでは気温が上昇していて、工房内は大変な暑さに見舞われていました。大型扇風機を出して回しましたが、エアコンのない工房では、暑さを耐え凌ぐしか方法がありません。工房には小さな冷蔵庫もあって、そこで飲み物を冷やしていますが、時折美大受験生に声をかけて水分補給を促しました。梅雨が明けたわけではないのに、この暑さはどうなっているのでしょうか。今日もシャツが汗でびっしょりになりました。