Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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盆休みに菩提寺へ墓参り
お盆の期間が今日までと聞いて、近隣にある菩提寺に家内と墓参りに行ってきました。祖父母や両親が存命の頃は、お盆と言うと迎え火を焚いて先祖を迎え入れ、送り火で送り出していたことがあって、既に失ってしまった行事に懐かしさを覚えます。その頃は野菜で作った小さな馬の模型を実家の門に置いて、住職を招いてお経をあげてもらっていました。お盆は仏教で言う「盂蘭盆会」を省略したコトバで、旧暦で言えば7月15日から始まるのですが、新しい暦では8月15日です。迎え火は13日、送り火は16日となっていて、慣習的にはちょうどその時を盆休みにしているようです。私は横浜で生まれて、横浜で育ち、しかも横浜市教職員となっていたので、帰省というものがありませんでした。遠くに故郷があれば、墓参りにそこへ帰っていくのですが、私にとって横浜が故郷なので、便利な反面、故郷に対するノスタルジーは皆無です。若い頃、私は墓参りが大嫌いで、親に誘われて仕方なく付き合った記憶があります。父が他界したあたりから墓参りに対する気持ちが変わりました。と言っても最低回数の墓参りしかしていませんが、祖先が眠る墓に行くと不思議に落ち着いた気持ちになるのです。今日の工房は窯入れをしていて照明等の電気が使えない状態なので、墓参りには都合が良いと思っていました。今日くらいは自宅にいて、祖先のことを振り返るのがいいのかもしれませんが、食卓ではRECORD用紙を広げて、過去の下書きに手を入れていました。鉛筆下書きが粗すぎて、どういうイメージでこれを描いたのか分からなくなった作品もありました。明日は工房に出かけて、陶彫制作に勤しむ予定です。