Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 新旧陶土による土練りと成形
先日、栃木県益子町から送られてきた陶土を早速使うことになりました。昨年購入した陶土が僅かばかり残っていたので、新旧を混ぜて土練りをしましたが、先日届いた陶土の新鮮さが際立ってしまうことを実感しました。陶土は保存して1年くらいが限界かも知れず、新しい陶土はその柔らかさが心地よく、土練りが容易になっていました。私はA土とB土を軽量計にかけ、割合を決めて土錬機に入れます。混合は3回行い、最後は手で菊練りをして、小分けのビニール袋を2重にして梱包するのです。1度に混ぜる陶土は40kg。ビニール袋は10個ほど出来ますが、陶彫成形2点ほどがそれで作れる計算になります。陶彫成形は大きさがそれぞれ違うので、10袋のうち1点で半分を使うことにはなりません。混合陶土が中途半端に余った場合は次の土練に回すのです。菊練りを終えるとビニール袋に入れる前に、掌で叩いて座布団大のタタラを作っておきます。陶彫成形に合わせてタタラの数を調整しますが、次の陶彫部品はやや大き目な成形を考えているので、6枚のタタラを用意しました。その以外の混合陶土はビニール袋に入れて、次の成形に使います。ビニール袋で保存している混合陶土の中から、紐作りに使う土もあり、これが結構な量を消費しているのです。タタラだけでは保てない成形が多く、裏側から紐状にした陶土を貼り付けて支えるのです。糊の役割をするドベもかなりの量が必要です。粉状にした混合陶土を水に溶いて使っています。タタラを置いておくのはビニールをかけてあったとしても一晩が限界です。それ以上置いておくと乾燥が進んで造形が出来なくなるからです。今は毎日工房に通っているので、陶土の乾燥具合をよく見ていますが、教職との二足の草鞋生活の時はなかなか大変でした。学校から帰って慌てて工房に行って陶土の乾燥具合を見ることもありました。私は陶土は生きていると感じていて、常に見守っていかないと思うような成形が出来ないと思っています。