Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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敬老の日も創作活動
三連休の最終日です。今日は敬老の日ですが、世界保健機関(WHO)の定義では高齢者は65歳以上となっており、私もついに高齢者に入るのかとちょっぴり寂しさを感じました。ということは私も老齢を敬われる歳になってしまったのかと思ったからです。最近は私よりずっと高齢な方々がよく散歩している姿が見られます。ジョギングをしている人もいます。日本での高齢者は3000万人以上になり、人口では全体の30%に迫る勢いで増えているようです。これは世界から見ても最も高い水準で、日本人の健康に対する思いのほどを伺わせます。先日まで読んでいたピエロ・デッラ・フランチェスカの伝記によれば「芸術家の晩年はふつうの人の老年とはちがう。芸術家の老いはしばしば衰微ではなく、逆に新しさをもたらすのである。」とありました。また江戸時代の絵師葛飾北斎は、90歳で迎えた臨終の折に「天が私の命をあと5年保ってくれたら、私は本当の絵描きになることができるだろう」と言っていたことがよく知られています。そうであれば私などはまだ彫刻家の雛に過ぎず、芸術家人生においては高齢などと言えるわけがなく、今だ発展途上にいると思っています。それは謙遜でも何でもなく本当にそう感じているのです。芸術家には初期作品がありますが、私は漸く習作が終わって、愈々これから表現を展開をしていこうと思っているところなのです。今日も陶彫制作に邁進し、自作の次なる展開に思いを馳せていました。今日も美大受験生が2人工房に来ていて、それぞれデッサンをやっていました。この子たちはまだスタートラインにも立っていないのです。私は既に走り出し、最初のコーナーを回ったところでしょうか。あと10年も走れば、次のコーナーがやってくると信じています。敬老の日に創作活動に熱中するのもまた一興かと思います。明日も継続です。