Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 中規模作品の土台下書き
12月最初の週末になりました。今週は毎日工房に通っていました。中規模作品の陶彫部品が全て終わっているので、今週はその土台となる厚板材を加工し、直方体を作っていました。サイズは以前作った「発掘~赤壁~」に合わせています。昨日から直方体の両側面の彫り込み加飾の下書きを描き始めています。土台は陶土ではなく木材を使っているので、技法としては木彫になりますが、薄彫りする箇所と完全に刳り貫く箇所を考えながら、陶彫部品に施した三角形を文様としたものを木彫にも応用しています。この文様は中規模作品だけでなく、床を這う大規模作品にも使うので、文様の構成は慎重に考えています。三角形の大小をいかに組み合わせるか、単調にならないように全体を見ながら下書きを進めました。私の作品は彫刻的要素と絵画的要素を併用していて、この作業はまさに絵画的要素です。最終的には立体の一部になって彫刻としてまとめ上げていくものですが、平面の厚板に定規と鉛筆で下書きをしているのは、とても彫刻をやっているようには思えません。今日は午後になって日差しが暖かく感じられましたが、大型ストーブは一日中点けていました。両側面の下書きは今日で終わらず、明日も継続です。美大から課題を与えられている高校生が今日来ていました。明日も来る予定ですが、生真面目な彼女はきちんとした作品を仕上げていて、大学でもきっと誠実な姿勢を通すのだろうなぁと思います。明日も続行です。