Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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板材刳り貫き開始&映画館へ…
連日工房に通う毎日です。一日のル-ティンで言えば、朝から2時間程度工房にいて、昼前に近隣にあるスポーツ施設に行って水泳をしてきます。午後も工房に戻って2時間程度制作をやっています。水泳は月曜日、火曜日、金曜日に出かけていて、時間が許す限りこの3日間は休まずにトレーニングをしてきます。お陰で体調は次第に良くなっているように感じています。年齢を考えると体力の維持は必要不可欠で、長く創作活動に関わっていくためにやっているようなものです。新作の制作では、今日から中規模作品の木材側面に描いた文様下書きの刳り貫き作業に入りました。私の作品は彫刻ですが、側面の文様を描いていた数日は、彫刻というより絵画的な作業でした。今日からは木工職人のような作業で、文様として描かれた大小の三角形の内側に穴を開け、そこから電動工具を使って三角形の形に刳り貫いていくのです。文様の場所によっては完全に刳り貫くことはせず、鑿で板材を削いで高低をつけていく作業もあります。それは全体を見ながら判断していくので、造形作家としてのセンスが問われる部分です。最初のイメージを見失わないように、日々コツコツと進めていくつもりです。夜になってネット情報を見ていたら、気になる映画がレイトショーで上映されていることを知り、夕食後に私一人で車で出かけることにしました。映画館は横浜中心街にあるシネマジャック&ベティで、自宅から車で20分くらいで到着します。映画が製作されたのは1973年で、今を遡ること48年前のアニメーションです。フランスと旧チェコスロバキアの合作によるもので、そのデザイン性に注目しました。映画「ファンタスティック・プラネット」は、コンピューターグラフィックスによりアニメーションが作られている昨今の画像処理とはまるで異なり、素朴な動きで表現されていますが、その芸術性の高さにシュールレアリスム絵画に見られるような豊かな情緒を感じました。これはさすが当時のヨーロッパの芸術潮流の中にあった斬新な動く絵画とも言え、50年近く経っているにも関わらず、まったく古さを感じさせない美意識が存在していました。詳しい感想は後日改めますが、夕食後にちょっと出かけた映画鑑賞で、今日は充実した一日になりました。