Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

22’RECORDの年間方針
一日1点ポストカード大の平面作品を作っているRECORDは、文字通りRECORD(記録)で日記のようにその日の考えをまとめ、自己表現を行なっているのです。2007年から始めていて、もう10数年間も一日たりとも休むことなく、同じ大きさの厚紙にペンや絵の具等を使って、月々のテーマとしているものを描いています。随分前にこのRECORDを立体化できないか思案したことがありました。初期の頃は木材を使って半立体にしたRECORD作品もあります。その頃は教職との二足の草鞋生活を送っていて、多忙を極めていた時だったので完全な立体として作ることは不可能かなぁと思いました。ましてやこれを陶彫作品としてRECORDにするのは無理と判断しました。その胸に仕舞いこんでいた考えを今年試みようとしています。現在制作中の今夏に個展で発表する陶彫による集合彫刻がありますが、それと並行してRECORD立体版を作っているのです。それが上手くいけば来年の夏に発表する新しいタイプの作品になります。そのアイデアを今年のRECORDにしてまとめているのです。RECORD用紙は今までと同じサイズのものを使っています。そこに正方形を描き、陶彫作品のアイデアを入れています。私の小品シリーズに「陶紋」がありますが、要するに陶紋の下書きに近いものをRECORD平面版でやっているというわけです。陶彫では同じサイズの立方体を1年間365日、365点の陶彫作品として作っていて、その下書きのアイデアをRECORDに落とし込んでいるのです。来年の発表形態としては立体と平面の両方を展示しようかと思っているところですが、以前に横浜市民ギャラリーで最初の1年間のRECORDを額装して発表したことがあります。その手製の額がまだ残っていて、工房のロフトに置いてあります。2022年のRECORDは今までのRECORDと違い、陶彫制作と連繋して進めていくことになりました。