Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 三連休は陶彫三昧
明日が成人の日なので、昨日から明日にかけて三連休になっています。教職に就いていた頃は、三連休の有難味を感じながら創作活動に邁進していましたが、退職した今となっては、通常のルーティンの中で三連休を過ごしています。貴重な時間を惜しみながら夢中で過ごしていた昨年とは、かなり気分が異なっているのですが、長年の習慣の名残があって、今日も時間を無駄にしないように効率的な制作をやっていました。昼食ももう少し休んでも問題にならないとは思いながら、15分程度で切り上げて、午後も引き続き陶土との格闘を始めました。今日は陶彫成形を行っていて、陶彫制作の中では一番彫刻的な感覚が求められるのです。立体を造形する面白みがあるので、陶彫の立体をくるくる回しながら、膨らませる部分や凹ませる部分を決めていきます。陶彫は陶土を平たく延ばしたタタラを立ち上げて立体化するので、中身は空洞になっています。陶土を立ち上げる際に薄く弱くなったところは、裏側から紐状にした陶土を貼り付けて補強するのです。陶土の厚さを均一にすること、無理な曲面は避けること、どこかに穴を空けて空気を流れ易くすること、など焼成を成功させるための工夫があるのです。それでも思わぬところが罅割れしていることもあります。技巧として長い歴史に裏打ちされている陶芸とは、まるで違う世界です。陶土もさまざまな種類を使いたいと欲していますが、ひとつの混合陶土を未だに使いこなせない私は、毎回同じ陶土で作品を作り、個展を開催しているのです。明日も陶彫に埋没した時間を過ごします。三連休は陶彫三昧、それはそれで私は満足しています。