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実家の解体工事始まる
私が生まれ育った実家は、近所では大きい農家で通っていましたが、相原の本家ではなく分家です。私から五代前まで遡ると、先祖は小作人であったようで、本家から土地を借りて田畑をやっていました。先祖は一所懸命働いたという評判で、少しずつ土地を増やし、祖父母の代には実家の周囲にかなりの土地を所有していました。父の代に半分ほど土地の切り売りをして、また集合住宅を建てたりして、徐々に現在の状況になっていきましたが、祖父の前の代から大工をやっていて、言うなれば半農半商でした。父は大工が嫌で造園業になりましたが、農業は続いていました。私が幼い頃は米の収穫時期になると庭で脱穀機が回り、藁が積まれていました。祖父の商売道具であった木材や父の造園仕事で植木の移動に使う藁が大量にあり、私はそれらで遊んでいました。そんな実家ですが、両親が他界し、実家に住む人もなく暫く放置していました。実家の外見は立派な旧家の造りですが、いざ住むとなるとかなり手を入れなければならず、費用も嵩むので、結局私の代でそこに賃貸の集合住宅を建てることにしました。旧家では2本の大黒柱を私が頂くことになっています。それを工房に運んでもらうつもりです。今日から実家の解体工事が始まりました。父が集めた大きな庭石や樹齢が定かではない柿の老木もあって、それらを処分するのは気が引けますが、こればかりは仕方がないと割り切りました。今日は現場監督に挨拶に行き、解体工事をお願いしてきました。地鎮祭は来月になりそうです。