Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

午前制作&午後映画館へ…
今日は午前中は工房で陶彫制作に励んでいました。今は実家を解体している最中で、その現場監督から大黒柱を保存してあるという連絡を受けました。明日にでも工房に大黒柱を運搬できるというので、実家に見に行きました。大黒柱は2本あり、いずれも3mほどあったので、2mで切断してもらい、柱にはホゾやさまざまな溝があったのですが、そのまま工房に運んでもらうことになりました。今日は昼ごろまで陶彫制作をやっていて、先日窯入れした作品を窯から出しました。これで今夏、東京銀座で発表する大規模作品の陶彫部品が全て出揃いました。一段落したところで、午後は家内を誘って横浜市鴨居にあるエンターティメント系の映画館に行くことにしました。新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を揮っているので、今まで鑑賞に出かけることを躊躇していましたが、どうしても観たい映画があって、今日は意を決して行くことにしたのでした。観たかった映画は「ウエスト・サイド・ストーリー」で昨年、名監督のスティーブン・スピルバーグがリメイクしたミュージカルの金字塔です。1961年版のロバート・ワイズとジェローム・ロビンズ監督の映画を、私は何度くらい観たでしょうか。劇団四季による舞台も観ていた私は、今回のリメイク版に期待がありました。現代の撮影技術と俳優たちの高度な演技とダンス、その演出のハイセンスにも期待に胸が躍りました。これは私個人の感想になりますが、1961年版はいかにも正統ミュージカルで、その群舞やシャープな身体の動きに驚きと斬新さを感じましたが、2022年版(日本初演)は全体的にリアルでミュージカルっぽさを感じさせないまま、ミュージカルに誘っていく手法に現代らしさを感じました。レナード・バーンスタイン作曲による定番のメロディはそのままで、巧くドラマに溶け込んでいく流れにゾクゾクした感動を覚えました。家内は大学で空間演出デザインを学び、その中で原版「ウエスト・サイド物語」を研究したらしく、細かい演出の新旧の違いなどを指摘していました。家内は再度観たいと主張していましたが、さすがに私は2回はいいかなぁと思いました。図録というよりメイキングブックと言うべき書籍を購入してきたので、これを読んでもう一度詳しい感想を別の機会に述べたいと思います。