Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 初夏を思わせる陽気
週末になりました。今日は初夏を思わせる陽気になって、気温が上昇して爽やかな一日になりました。桜は散り始めているもののまだ美しさを保っています。葉桜になってもなお麗しく目を楽しませてくれています。工房の周囲は亡父が残した植木畑になっていて、木々が大きくなっても青葉若葉が繁り、創作活動を行う環境の良さを改めて実感いたします。1年間を通して今の時期と秋の時期が一番過ごし易く、制作工程を進めていくのには最適な季節と言えます。今週は毎日工房に通っていました。手帳を見ると一日中工房で過ごす日が多く、新作の二層目になる厚板を切断したり、刳り貫く作業が続いています。今週も木材加工ばかりで1週間が過ぎていきました。新作では陶彫部品とコラボレーションする木材加工が重要な表現として作品を左右する位置を占めています。手間暇がかかるのは当然だなぁと思っている反面、この木材部分に砂マチエールを施し、油絵の具を滲み込ませる工程に早く入りたいと思っているところです。今日は工房によく通ってきている若い子が顔を出しました。今まで美大受験生と書いてきましたが、今週美大で入学式があり、彼女は晴れて美大生になりました。今日は入学後のガイダンスで説明された履修科目を選ぶために工房にやってきたのでした。私との相談というより、大学や自宅では自分自身に向き合う環境がないために、他に誘惑のない工房が物事を考えるのに最適と判断したのでしょう。私も制作を突き詰めるために工房を使っているので、目的とするところは同じです。私の時代と違っているのは、科目を登録するのにネットを使っているところで、彼女は大学から支給された冊子を見ながら、一日中スマートフォンを弄っていました。