Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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個展お礼状の宛名印刷
個展開催から1ヶ月が経ちました。個展の記憶を少しでも留めていただくために、私は毎年お礼状を作っています。ギャラリーせいほうから案内状を出した人の中には、住所が分からない人がいて、その方々には失礼をいたしておりますが、私の知り合いにはお礼状を出しています。芳名帳を見ると、あぁこの人とこんな話をしたなぁとか、久しぶりに会った人とは話が尽きなかったなぁという記憶が甦ります。自分自身の現時点の創作活動を披露するのが個展の役割ですが、同時に鑑賞に来てくださる皆さまの変わらない笑顔を見るのが、私の元気の源になっています。17年間に17回の個展が開催できたのは、わざわざ東京銀座まで足を運んでくださる方々に支えられていると私が実感しているからです。この繋がりは何より大事と私は思っていて、また来年も頑張ろうという意欲が湧いてくるのです。お礼状の画像は毎回懇意にしているカメラマンにお願いしています。私自身は図録にせよ案内状にせよ全く撮影をしません。私はアナログとデジタルの世界観をきっちり分けていて、デジタルは他の人に任せているのです。他の人の感覚が入ったほうが刺激的で豊かな世界が広がるからです。お礼状の画像に使用したのは「発掘~灰壁~」の壁の部分を極端にアップしたもので、私自身にはこんな発想はありませんでした。自分で作ったものでありながら、自分がそこで何かを発見する楽しさがあるのです。今晩はそんなことを考えながら宛名印刷をしました。これで漸く今年の個展に幕が引けたように思えるのです。