Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 ハロウインについて考える
週末になり、いつも通り工房で陶彫制作をやっていました。今日は美大生と美大受験生の2人が工房に来て、それぞれの課題に向き合っていました。昨日ソウルであったハロウインで集まった人たちの転倒事故が、工房のラジオから流れていました。日本でも渋谷には大勢の人たちが集まることがあり、隣国の事故を対岸の火事とは呼べないだろうと私は思いました。明日はハロウインです。渋谷ではコロナ禍前には仮装した人たちが群れをなして軽トラックを横倒しにした映像が流れました。その時は一体何が起こっているのか?と私は首を傾げていましたが、隣国でこんな大きな事故があったのなら、なおさら大騒ぎをすべきではないと常識的に考えます。そもそもハロウインとは何か、調べてみると古代アイルランドに住んでいたケルト人が起源と考えられている祭りであるようです。10月末は秋が終わり、冬の始まりを意味するところから、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていました。死者の魂は、幽霊や妖精、悪魔などの姿をしており、家に来た時に機嫌を損ねないように食べ物や飲み物を用意しておくのが伝統だそうです。つまり西洋の行事と言ってもキリスト教ではなく、ケルト人の民間伝承が礎になっているところを、カタチを変えて日本や韓国で流行ってきたのだろうと言えます。クリスマスもそうですが、日本や韓国に来ると何故かイベント化して、昨日のような大きな事故に繋がったと言えます。私は日本にも古来から伝承されている祭りがあるのに、どうして西洋の祭りを入れたがるのか、不思議でなりません。デザイン性が洒落ていると多くの人が思っているのでしょうか。少なくても家内はそう言っていました。日本人は洒落た文化を取り入れたがる、それをアレンジするのが伝統的に得意なんだと家内は主張しています。私がやっている彫刻も西洋文化の中枢をなすものです。それを日本特有の焼き物でアレンジしているので、ハロウインと変わらないと考えられます。成程、それもそうか。工房で陶土を触りながら、そんなことを考えた一日でした。