Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 「坪庭」土台の作成
陶彫立方体、これに「発掘~記録~」というタイトルをつけました。平面作品を「RECORD」としているのと関連付けて、日々記録することに拘ってこのようなタイトルをつけました。「発掘~記録~」は今回は151点、また中規模作品である「発掘~坪庭~」は4点の陶彫部品がありますが、今日までに全て成形と彫り込み加飾が完成し、仕上げや化粧掛けも施しました。あとは窯に入れるだけですが、「発掘~坪庭~」の4点はもう少し時間をあけて乾燥させていきたいと思っています。今日は久しぶりに木材を扱って「発掘~坪庭~」の土台作りを行いました。これは厚板を加工して、周囲に淵を作りました。陶彫部品の周囲に玉砂利を敷くために、その範囲を板材で囲うことにしたのです。今回も既存の作品のように木材の質を消して、陶彫との一体化を図ります。黒い玉砂利と陶彫はいい具合に混和していて、これは嬉しく思いました。別の素材同士をコラボレーションする場合は、あれこれ理由を考えたり、感覚的なものも働くので、かなり気を使います。それによって素材同士が生かされる関係性がない限り、実現が難しいと思っているからです。玉砂利を使う目的は、この作品には庭の概念があるからで、日本の石庭には海の象徴として砂利を敷き詰め、そこに自然石を配置して島に見立てることをしています。それをそのままやってしまうと彫刻ではなく庭園になってしまうので、私は自然石ではなく陶彫を組み合わせたオブジェに換えたのです。つまり「発掘~坪庭~」は庭をイメージの源にした彫刻作品なのです。図録撮影までの残りの日程はほとんど「発掘~坪庭~」の土台作りに費やしますが、陶彫部品の中に照明を仕込めるようにしています。図録撮影や個展には照明は仕込みませんが、集合住宅の階段下に設置するときは照明をつけてみたいと思っています。