2024.07.01
暦の上で年末年始の1月や年度の変わる4月に対しては、私たちは誰しも特別な感覚を持ちますが、私にとって特別な月は7月です。それは毎年、東京銀座のギャラリーせいほうで個展を企画していただいているからです。個展での発表を目ざし、私は1年間を制作に明け暮れます。個展が終わると、また来年の7月を目ざして私は創作活動に邁進していきます。7月は自分の成果を見定めて、作品が自分にとってどうだったのか、その立ち位置を見つめ、表現力の不足があれば、それを反省する機会でもあるのです。学校に勤めていた頃は年度の変わる時期に、学校運営や組織を見直して、その反省を次年度に生かしていました。3月から4月というのは管理職にとっては人事を含めて苦しい時期だったと述懐していますが、個人制作においては今月が個展発表を境に自己を見つめ直す契機になっているのです。私は個展期間をギャラリーにお願いして定例化させてもらっています。学校運営と同じで、その同じ時期に同じイベントがある方が自分にはやり易いのです。創作活動をしていると1年間はあっという間に過ぎていきます。彫刻家は他分野に比べると長寿の人が多いのですが、それでも生涯は何て短いのだろうと思うことが暫しあります。彫刻が一気呵成に作れない造形である以上、時間がかかってしまうのは当然ですが、初期のイメージを持続させるためのエネルギーも必要になってきます。例年の7月ならば、既に来年に向けた新しいイメージが出来ていますが、今年は余裕がなくて、今も今月発表する作品に拘り続けています。個展が終われば、肩の荷が下りて自由な発想が出来るのではないかと期待しています。今月も身体を労わりながら創作活動をやっていきます。