Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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Gせいほうの閉廊パーティー
20年にわたって私の個展を企画していただいた東京銀座のギャラリーせいほう。私は休むことなく無我夢中で創作に明け暮れ、20回の個展をやってきました。初めのうちは横浜市立中学校の校長職にありながら、休日を全て創作活動にあてて、開催日程に合わせ、綱渡りのような緊張をもって制作をしてきました。それによって私の世界観が育ったのも確かです。ギャラリーせいほうが閉廊することを画廊主の田中さんから知らされたのは個展の最終日でした。今日がその閉廊パーティーで、ここで個展を開催した彫刻家たち50数人が集まりました。私は母校の先輩や他の彫刻家諸氏と話が出来たのも幸運でした。ギャラリーせいほうは、私の学生時代に師匠の池田宗弘先生の個展を手伝ったことが契機になって、ここに時々顔を出すようになりました。陶彫家辻晋堂氏や速水史朗氏(速水氏は先日もせいほうで個展をやっていました。)の仕事を知って、私の脳裏に陶彫の技法が刻まれました。海外生活から帰って、地元で教職公務員になり、陶彫の研鑽を積み、以前影響を受けた陶彫家が個展をやっていたギャラリーせいほうを訪ねました。師匠からの紹介もあって、2006年に私は最初の個展を企画していただきました。私は天にも昇る心境になり、勢い勇んで個展に臨みました。当時、私は中学校で教務主任という立場で多忙を極めていましたが、せっかくのチャンスを何とかモノにしようと奮闘しました。それから毎年全力投球で、20年間を乗り切ってきました。二束の草鞋生活で時間がなかったせいか、創作の迷いはなく、また余計なことも考えず、一直線に自らの世界観を構築してきたのではないかと振り返っています。私の制作姿勢は今も変わりません。私の夏の個展は「うしお画廊」に引き継いでもらうことになりました。「うしお画廊」はギャラリーせいほうのような彫刻専門画廊ではないのですが、彫刻専門画廊はほとんどなくなってしまったのではないかと思っています。ギャラリーせいほうの田中譲様、20年間本当にお世話になりました。