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渋谷の「火焔型土器のデザインと機能」展
先日、東京渋谷にある國學院大學博物館へ「火焔型土器のデザインと機能」展を見に行ってきました。火焔型土器は自分が作る陶彫にも通じた表現なので、昔から興味関心の対象なのです。國學院大學博物館には初めて行きました。皇室関係や国学に関する資料もあって、展示が分かり易くて広さも手頃な博物館でした。約5000年前の縄文時代の火焔土器が26点も集まっていると聞いて、これは必見だと思っていました。展覧会はなかなか壮観で、火焔型の他に王冠型がありました。ほとんど新潟県から出土されたモノで、以前訪ねた十日町市の遺跡の出土品も数多くありました。こうした土器は煮炊きをした跡があるため日用品として使用されていたわけですが、どうして装飾過多な造形が施されているのか、今も謎に包まれています。通常の生活雑器なら大げさな装飾は邪魔な部分だろうと思うところですが、容器として多少不便でも縄文人の美意識が勝っていたと考えるべきでしょうか。世界に例を見ないデザインは、現代人の眼から見ても独創性に溢れています。製造方法は解説のパネルにあって興味深く見ました。果たして火焔型土器はどういう人が作っていたのか、男性が狩猟に出ている間、女性が作っていたのではないかという仮説をどこかで読んだことがあります。地域や村によってはデザインを競い合うようなシステムがあったのでしょうか。縄文土器の持つダイナミックな生命力を芸術として位置づけたのは岡本太郎でした。私はその理論に影響された一人です。自分の陶彫制作の原点がここにあるという認識を新たにしました。