Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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「マンテーニャ」について
「芸術家列伝2」(ジョルジョ・ヴァザーリ著 平川祐弘・小谷年司訳)の「マンテーニャ」について、気に留まった箇所をピックアップいたします。マンテーニャは古代彫刻を模して描くことで駄作として判断された礼拝堂の絵があったようです。「この酷評にアンドレーア(マンテーニャ)の心中は煮えくり返ったが、見方を変えると忠告と見なすべき点も多かった。スクアルチョーネの指摘はおおむね正鵠を射ているので、生きた人間をモデルに描くことに専念した。そして、前述の礼拝堂のこれから仕上げようとしていた物語絵において、芸術作品からばかりではなく、生命ある自然からも優れたものを作り出す能力を十分に示したのであった。とはいえ、アンドレーアは生きているモデルよりも、立派な古代彫刻のほうがより完全で、より美しい要素を持っているという考えを抱き続けていた。古代の彫刻を見てアンドレーアが判断するところによれば、すぐれた彫刻家はたくさんのモデルから自然の完璧さを取り出したのであって、自然が一個の肉体に完全な美を凝縮し移入することはごく稀である。」という考えを持っていたようです。アンドレーア・マンテーニャの後世に残る業績は遠近法理論にありました。「人物の立っている平面を視線より一段高く置き、もっともこちらに近い人々の足をその平面の両端上に乗せ、人々が奥行きに向かって並ぶにつれて、まさしく視線の要求する法則に従って、足もとから膝にかけてだんだん視界からはずしていくような工夫をほどこしている。戦利品、壺、その他の器具や装飾品も同様に、遠近法理論に合致するよう、下部だけが見えて、上のほうは見えないようにしている。アンドレーアは同様の工夫を、サンタ・マリーア・ヌオーヴァ寺の僧院食堂の『最後の晩餐』においても徹底して追及している。~略~この画家は、人物を下から上に向かって描く前縮法的遠近法が絵画にいかなる改革をもたらすかを最上の方法によって実証した。まさしく困難な、才気ある発明であった。」今回はここまでにします。