2011.11.07
先日、表題の展覧会に行ってきました。場所はパナソニック電工汐留ミュージアム。この企業が経営する美術館は、企画に魅かれてよく見に出かけます。展覧会のアーカイブでは重森三玲の庭園設計や浜田庄司の民芸などが記憶に残っています。ウィーン工房は、かつてウィーンに住んでいた自分にとっては身近な存在だったので、今回の「ウィーン工房」展では懐かしさがこみ上げてきます。正方形を基調にしたリズムカルなデザイン、しかも構成のバランスが瀟洒で総合的に考案されたスタイルです。ウィーンで手に入れた工房の歴史や製品を掲載した原書が、今も自宅の書棚に眠っています。ウィーンの街の中にはウィーン工房スタイルのデザインが残っていて、建築の装飾や日用品に中にも見られます。自分が陶彫やRECORDで幾何抽象模様を扱う時には、このウィーン工房スタイルが脳裏を過るのです。20世紀初頭にモダニズムの精神をもって、生活全般を対象として具現化したウィーン工房は、時代が変わっても古くならないように思えます。今回の展覧会で単純なカタチが新鮮に見えたのが不思議でした。