Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

受容と発表
美術館に行って美術作品をいくら鑑賞しても、自己表現に結びつきません。批評はできても創作はできないのです。どんなに自分の感性を刺激するものがそこにあったとしても、それを自己表現に置き換えることは困難です。現在自己表現を行っている過程にあれば話は別ですが、他者の作品の受容だけでは自分の作品を作れるものではありません。毎日1点ずつ作品化しているRECORDは常に発表のためのトレーニングをしているので、イメージは比較的容易に捉えることが可能です。週末にやっている彫刻も制作スパンが長いだけで、基本はRECORDと同じです。ホームページにアップする際にオマケのように添えるコトバは、そういう意味で厳しいものがあります。詩を読むことが自分の詩的イメージの構築に結びつかないので、自分にとってコトバの発表は容易ではありません。コトバもRECORDのように毎日作っていればいいのでしょうが、どうも言語は自分には構えがあってカタチや色彩のように気楽にはいかないのです。