Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

気持ちの切り替え
横浜市公務員として20年以上勤めてきました。彫刻を作り続けて30年余り、修行時代も含めれば制作歴はさらに長くなります。自分は公務員と彫刻家の二束の草鞋でずっとやってきたことはNOTE(ブログ)に度々書いてきました。工房に出入りしている若い世代のスタッフの中にも、二束の草鞋で画業を続けようとしている子もいます。二束の草鞋には気持ちの切り替えが必要で、自分にはそのキャリアがあります。それでも新作が佳境に入る時期の気持ちの切り替えは苦しいものがあります。たかだか週末2日間の制作ですが、気持ちが入り込み過ぎて、ウィークディの仕事になかなか戻ってこれない時があります。2日間は造形感覚をギリギリまで働かせ、手許の制作状況に埋没しています。そうなると今日のような週初めは頭がボーとしています。月曜日は毎回どうしようもなく疲れているのです。ただ、ウィークディは逆に造形感覚や作業を休むので、週末に向かって徐々に元気を取り戻します。でも昼間の仕事で神経を使うので、別の部分が疲れ始めるように感じます。気持ちの切り替えは習慣として身についたものですが、案外このバランスがいいのかなぁと考えることがあります。定年までこれでいくしかありません。濃密なスケジュールだと頭で認識していますが、実際は慣れもあってそれほどキツさを感じない日常です。