Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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自然の流れに逆らわず…
いつの頃からか自分の信条としていることがあります。「死生は命なり」という論語がありますが、それに近いものです。ただ天の与える寿命と言っても、自分は長く生きて芸術家生活を謳歌したいと望んでいて、そのために常日頃から心に固く信じていることがあるのです。自分の周囲には羨むような存在がいて、若い頃から夢を実現していく運と実力を備えている人物がいました。過去形で語る理由は、その人物は幸せの絶頂と思えた時期に不慮の事故に遭い、帰らぬ人となったからです。かつての職場にも力量のある人が、その力量ゆえに無理して身体に負担をかけて入院する事態になったことがあります。別の人は、ひょんなことから財力を手にして身辺の幅を広げ、逆に大切な人を失いました。これはどうしたものだろうと思っていて、人は何か自然ではない動きをすると無理が祟るのではないかと自分は感じるようになりました。これは根拠のある考えではなく、もちろん宗教でもないのですが、自分は現在自身がしていることが自然の流れに逆らわずにいるのかどうかを常に考えるようになりました。親しい友人にこんな話をして失笑されたこともありましたが、自然の流れをいつも意識している自分がいます。無理せず、自分に見合った生活環境であるのかどうか、分相応なことをしているかどうか、常に自分自身に問いかけをしているのです。