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「田中恭吉 ひそめるもの」を読み始める
「田中恭吉 ひそめるもの」(和歌山県立近代美術館企画・監修 玲風書房)を読み始めました。田中恭吉は明治時代から大正時代にかけて生きた夭折の画家です。23歳で他界した田中恭吉は、知る人ぞ知る画家ですが、私は20代の頃から存在を知っていました。とくに田中恭吉の木版画に見られるムンクのような表現主義的な作風に惹かれていました。自分は高校生の頃から詩に親しんでいて、詩人萩原朔太郎の「月に吠える」も知っていました。その詩集に絵を寄せたのが田中恭吉で、単なる装丁を超えた珠玉の詩画集のような雰囲気を持っていました。あまりにも早く逝ってしまった画家であるだけに資料も少ないと思い込んでいたところに、たまたま書店で本書を見つけ、田中恭吉の23年間の足跡を知りたいと思いました。今回も通勤電車の中でじっくり読んでいきたいと思います。