Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

13‘個展最終日
今年の個展の幕が降りました。芳名帳を見るといろいろな方に来ていただき、また支えられていることに感激しております。今日も初日に続き、職場の方々に来ていただきました。職場は芸術の世界とは無縁なだけに、一緒に働いている人たちの温かさ、懐の深さに頭が下がります。旧友のパテシエや弾き語りをやっている従兄弟等、まったく別の分野で活躍している方々に来ていただいて積もる話を伺いました。芳名帳を見ると随筆家笠原実さんや紀行作家みやこうせいさんのお名前もありました。一年1回のこういう機会は大切な時間かもしれません。美大生に工房スタッフとして手伝っていただいていますが、それとは別に偶然立ち寄っていただいた学生数名もいました。筑波大学で彫刻を専攻している学生たちで、同大は基礎基本をしっかり身につけさせるカリキュラムであることを自分は知っていたので、彼らには今後自分の世界観をじっくり培って欲しいと願いました。最後に私の師匠である池田宗弘先生が長野県からお見えになりました。終了時間ギリギリで搬出準備が始まっている最中でしたが、師匠はいつまでも師匠だなぁと思わせる大切な話を聞かせていただきました。「相原の作品はどこを見ても相原らしい。君の体躯にそっくりだ。」という軽いコトバが妙に印象に残りました。ともかく8回目の個展が終わり、業者とスタッフによって分解され、箱詰めされた作品は、無事工房に戻ってきました。毎年のことながらこの瞬間は嬉しくもあり、充実もしているのは分かっているのですが、イベントの終わりは一抹の寂しさと疲労感が残ります。また明日から来年に向けて頑張っていこうと思います。