Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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長野旅行2日目
今日は長野駅前のホテルから軽井沢方面に向けて出発しました。軽井沢へは随分昔に行ったことがあり、ほとんど忘れかけているので、この機会に軽井沢に点在する美術館が見たいと思ったのです。中軽井沢にあるセゾン現代美術館、千住博美術館、それから軽井沢にある脇田美術館を見てまわりました。セゾン現代美術館では野外設置された若林奮の錆びた鉄によって思索を誘発させる複数の彫刻、井上武吉の墓地を思わせる場の創出空間、篠田守男のワイアーを張った機械のような彫刻等々、久しぶりに自分の学生時代に刺激を受けた作品群に出会うことが出来ました。企画展「魂の場所」も見ましたが、感想は機会を改めます。千住博美術館では象徴的な滝をテーマに作り続ける日本画家の世界に触れることができました。ここでは美術館建築が面白く、曲面を多用した空間に惹かれました。脇田美術館では画家のアトリエを囲むように建てられたモダンな美術館が、とても心地よい空間を作っていて、その中でゆったりと絵画を鑑賞できるようになっていました。贅沢で快適な空間の中で現代美術を鑑賞する、これが軽井沢に点在する美術館から受けた印象でした。今週月曜日に出かけた長崎の軍艦島は、長い期間放置され、崩壊の一途を辿る空間にアートを感じました。今日金曜日に見た長野の軽井沢にあるモダンで開放感溢れる空間に置かれたアートは、軍艦島で感じたアートとは対極のモノでありながら、何か通じる感覚を持ちました。夏季休暇は今日で終わりですが、アートとは何かを考える良い機会だったと思っています。