Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

イメージ力をつける8月に…
8月になりました。先月の個展も無事に終わって、いよいよ新作に邁進する時がきました。新作の作業は既に始まっていますが、全体イメージの細部は朧気なままです。自分は20代終わりに数ヶ月旅したギリシャやトルコに残るヘレニズム時代の遺跡が、創作イメージの原点になっています。そこから30年以上歳月が流れて、作品は独自な展開をしてきました。廃墟が発想の土台になっている方向は変わらず、昨年も長崎県の軍艦島に行ってイメージ力を高めてきました。今月はカンボジアのアンコール遺跡群を訪ねます。廃墟好きにとっては格好な場所と思っています。直接的な印象はRECORDにして表し、間接的には彫刻に反映されるものと願っています。定年になれば再び世界に繰り出し、イメージ力をつけてこようと考えていますが、現在は夏季休暇を利用するしかありません。陶彫による塔が群になって点在する新作においては、公務員としての勤務時間と彫刻家としての制作時間の鬩ぎ合いで、例年通り厳しい状況になることが予想されます。夏季休暇も制作していたい気分ですが、イメージ力をつけるために外部刺激は有効で、この際思い切って海外の遺跡群を眼に焼きつけてこようと決めました。今月も充実した1ヶ月にしていきたいと思います。