Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

今日から夏季休暇です。
今日は早朝4時にNOTE(ブログ)にアップします。今日から夏季休暇を取ります。カンボジアのアンコール遺跡を訪ねます。昨年は長崎県の軍艦島、今年はアンコール遺跡群、というように最近は自作のイメージに繋がるような鑑賞スポットを選んでいます。陶彫による集合彫刻を作っている自分は、焼成によって錆鉄のような重厚な素材感が現れてくるのを楽しんでいます。出土品のようだと評論家に指摘されることもあります。そこに住居を感じ取っていただく鑑賞者もいます。自分のねらいとするところは遺跡や残骸の持つ空虚さや、それでもなお存在する物質の空気感を表現したいことです。それは現実に存在する都市の残骸や遺跡の場所を訪ねることによって自己表現への確認に繋がります。実際にこの眼で見る遺跡は、自分の表現など吹き飛んでしまいそうな存在感を示しますが、高温焼成された自作の陶彫もまた未来永劫残っていくものと信じ、現在の時代を遺跡化するとなれば、どんなものになるだろうという自分の内面を見つめることにしています。欠損した都市の思いがけない空間、人々がそこに生きた証、幾星霜が過ぎ、風化し地球の一部となった素材等々、遺跡にはコトバにできないものが眠っているように思えます。ともあれ今日から来週月曜日までの旅程でアンコール遺跡群を見てきます。