Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 新作の成形第1号
週末になり、朝から工房で制作三昧になりました。先週土練りをしていたので、今日はタタラを作りながら、まず成形の第一歩を踏み出しました。陶彫で作る塔の土台部分です。成形中に何とかなりそうだと思い、これが成功すれば今後10個程度の土台の成形を行うつもりでいます。新作ではこの塔の土台が成形部品としては一番大きなものになります。ニョキニョキと塔が点在する心象風景へ向けて、駒を一つ進めたことになり、これは期待できると実感しました。逸る気持ちを抑えながら、今日のところは第1号が出来たところで作業を終えました。いつの場合も成形第1号は慎重になります。新作は毎年のことながら、半分は楽しみであり、もう半分はイメージ通りになるかどうか不安に駆られています。不安を払拭する第一歩が成形第1号なのです。不安は次々にやってきますが、その都度試行を繰り返し、不安を取り除いていきます。気持ちが折れてしまいそうな時もやってきます。自分を追い込んでギリギリのところでイメージに叶う解決を見つけた時は、嬉しくなります。気持ちの上で天国と地獄が畳み込むようにやってくるのです。そういう意味で創作は楽ではありません。自分の精神のカタチを具現化しているのですから、四苦八苦するのも無理はないかなぁと思います。新作は来年5月の図録撮影日がゴールです。頑張り続けて、自分自身を突き抜けていく世界を創ろうと思います。