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友人から贈られたSTOLLEN
STOLLEN(シュトレン)とはクリスマス限定の菓子パンでドイツのドレスデンが発祥と言われています。ドライフルーツがどっさり入って周りを砂糖で覆ったもので、保存の効く高カロリーのパンです。実は私の大好物で、毎年シュトレンを購入して楽しんでいます。シュトレンが誕生した中世の頃はキリスト教断食期間にバターや牛乳摂取が禁じられていたので、初めの頃のシュトレンは素朴な味だったようですが、時代を経てバターや牛乳を入れ、さらにドライフルーツが加わって現在のようなシュトレンになりました。STOLLENは独語で坑道や地下道を意味し、またカタチが幼子イエスを包んだ布にも見立てられる説もあります。川崎で「マリアツェル」という菓子店を営んでいる友人から、自作のシュトレンが郵送されてきました。友人は洋菓子部門の川崎マイスターになっていて、確かに彼の作る洋菓子は絶品なのです。その友人から贈られたシュトレンの美味しさは、今まで味わったことのない素晴らしいものです。本国ドイツを凌駕するマリアツェル流シュトレンは、日本人向けにアレンジしたものかもしれませんが、嘗て自分と一緒の時期にウィーンに学んでいた友人は、決して伝統を逸脱したものを作っているわけではなく、研鑽とチャレンジによるものだと理解しています。「マリアツェル」は川崎の中野島にあります。ネットで検索してみてください。ただし、シュトレンはまだ販売していないようで、私が食べているのは試作品かもしれませんが…。