Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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夜の工房に通う日々
今週は毎晩工房に通っています。「発掘~丘陵~」に接合する陶彫の彫り込み加飾をやっているのです。小さい円柱なので、一晩1点ずつ彫り込んでいます。40点作っていく予定なので、夜な夜な40日間かけて「発掘~丘陵~」を仕上げていくつもりです。もちろん職場や他の場所で夜の会合もありますので、毎晩と言うわけにはいきません。工房で過ごす時間は2時間程度です。仕事から帰って夕食前に工房に出かけ、工房から戻ってから夕食を済ませます。その後にRECORDの制作、そしてNOTE(ブログ)を書いて一日が終わります。こうなると帰宅してからがなかなか多忙で、ゆっくり過ごす時間がなくなっています。家内が自分のスケジュールに合わせて炊事してくれるのが有り難いと思います。自分はしっかり寝ないと仕事が出来ないタイプで、昼間の仕事にも影響が出てしまいます。睡眠時間は最低6時間必要なのです。起床して出勤する時間を考慮すると、夜12時前には就寝しないと身体がもちません。夜の工房通いのやり繰りが大変ですが、工房に行って円柱の彫り込みを始めると忽ち無我夢中になってしまいます。陶土の表面に掻き出しヘラでカタチを彫り込んでいくのが快感なのです。照明で浮き上がった陶彫部品は、週末の昼間と違って、あっという間に気持ちを虜にする魔力が潜んでいます。ストーブ脇の作業台の上で、手回しロクロに乗せた円柱をゆっくり回しながら、表面の陶土を少しずつ部分的に削り取っていく作業は、次第に完成するカタチが見えてきて、全てを忘れるほど陶酔する瞬間があります。自宅でゆっくり過ごす時間がなくても、心が解放される時間が持てれば、多忙感や不安感がなくなってしまうことを実感しています。