Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 新作の窯入れ第1号
今日は朝から工房に行きました。昨日のノルマは取り返すことが出来ませんでしたが、乾燥した陶彫部品2個を仕上げて窯に入れたことが、今日の作業で特記出来ることです。通常のノルマとして陶彫部品の成形をいくつ作るかを考えています。週末2日間で最低2点出来れば可としていますが、今日は今日の分として1個出来ただけでした。タタラの具合が今ひとつだったので、もう1個作ることを躊躇してしまいました。そこで既に乾燥している陶彫部品2つを取上げて、仕上げを施しました。仕上げでは、陶彫部品の陶土表面についた指跡を消し去るためにヤスリをかけることをしています。これは作品が硬質な表層に覆われて情緒や味わいが除去される効果を狙っています。それから赤錆の化粧掛けをして窯に入れるのです。私は釉薬をかけないので素焼きはしません。いきなり本焼きをしていきますが、温度がゆっくり上昇するように窯の設定をしてあります。焼成が終わって窯から作品を取り出せるのは3日後になります。焼成が始まると、勤務前に工房に立ち寄って温度を確認し、帰りがけに再度温度を確認してきます。仕事の手間が増えますが、上手くいっているかどうかは神のみぞ知る世界なので、祈るような気持ちで工房に出かけて行きます。手間がかかっても面倒と思ったことは一度もありません。今回は新作の窯入れ第1号なのでドキドキ感があります。辛くて面白い窯入れ時期が今年もついにやってきました。