Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

14‘RECORD10月・11月・12月分アップ
私のホームページに2014年のRECORD10月分~12月分をアップしました。この1年間の毎月のテーマはひとつの語彙ではなく文章の形式をとっていました。これがなかなか困難な制作状況を作り出し、イメージを広げるにもコトバを紡ぎだすにもテーマに縛られることが多かったと述懐しています。高校生の頃、詩作に憧れた自分がこの年齢になって詩的冒険をして、慣れない創作に苦しんだ結果でしたが、造形作品の方はある程度の深まりを示しているような気がしています。一日1点ずつ制作していく課題は、スケールの大小はあっても苦し紛れな状況は拭えず、このアップした3ヶ月も制作時の印象は鮮明です。10月は「縺れ絡まり滞る魂魄」というテーマでした。死者の魂が彷徨う発想は、ドイツの思想家シュタイナーから得たものです。人間の死後、生きた記憶を留めるものがあの世に存在するとした論理が、一時私を捉えていたのでした。真意はともかく創作活動の契機になりうると思っていました。11月は「覗き穴から凝視する宇宙」というテーマで制作しました。覗きカラクリが発想にあって、覗く行為を象徴化できないものかと考えていました。何か秘め事のような卑猥な世界と結びつくかもしれないと思っていましたが、造形作品にはそうしたエロスはついぞ登場しませんでした。12月は「甲冑が浮遊する場所」というテーマで制作しました。古い鎧兜を見て発想したものですが、写実表現はやめて、自分を覆っていたものが壊れて空中を浮遊するようなイメージにしました。今回ちょうど1年前のRECORDをホームページにアップしましたが、現在でもRECORDは継続しています。11月1日にカメラマンが来て、2015年10月31日までのRECORDを撮影しております。また近いうちに2015年のアップを行います。私のホームページを見ていただけるなら、このNOTEの左上にある本サイトをクリックすると入れます。それからRECORDを選んでクリックすれば、今回アップした10月分~12月分のRECORD画像が出てきます。ご高覧いただけると幸いです。