Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

映画「スターウォーズ フォースの覚醒」について
昨夜のレイトショーで「スターウォーズ フォースの覚醒」を観てきました。自分が大学生の頃に観た第一作からすれば、30数年が経過している新作は感慨一入でした。当時出演していた俳優が年を取るのは当然で、自分も定年近い年齢になっているのです。それでも「スターウォーズ 」を観たくなるのは何故でしょうか。宇宙を舞台にした一大叙事詩の故か、銀河帝国を跨ぐ親子関係の故か、人それぞれに受け取る人気の要因があるのでしょうが、自分の関心は「スターウォーズ 」のデザイン性に尽きています。砂漠の星には宇宙母艦の残骸が捨てられていて、その風景の美しさに惹かれ、また森林や湖に恵まれた星には、瑞々しい潤いの風景が描かれています。まさに人々の美意識を擽る要素がそこにあると思っています。異形の生物は面白さに溢れています。生命共存の美学もある程度は盛り込まれています。自分たちの身近にこんなお伽話的世界があればいいのにと思うのは私だけではないでしょう。逆に暗黒の軍団(ファースト・オーダー)に対峙する革命軍(レジスタンス)の戦いを描いた内容は、極めてシンプルなものですが、力には力で対抗する戦争の原理に裏打ちされたハリウッド流戦争描写には、以前から私は嫌悪感を持っています。娯楽として面白さを追求するには、人が持つ闘争本能を刺激するのが効果的なのかもしれません。でもそれは些か短絡的な手段かなぁとも思います。素晴らしいデザイン性に統括されたゲーム感覚の戦争映画、それが「スターウォーズ フォースの覚醒」と言えます。そこに肉体的痛みはありません。あるのはちょっとした精神的な苦脳と、ほとんどの時間を割く目まぐるしいアクションです。特撮を駆使した迫力ある場面には、思わず惹き込まれてしまい、日常を忘れられるのです。そういう意味で娯楽大作として「スターウォーズ フォースの覚醒」を観るのがいいのではないかと思っています。